発達障害

発達障害の子供は国語が苦手?その理由と最適な学習方法は?

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「発達障害を持つ我が子が国語の苦手を克服するためにはどうしたら?」**

「文章読解や漢字の習得を支援するには何をしたらいいの?」

 

このように感じられている発達障害のお子様を持つ親御様は少なくありません。

確かに国語の文章読解は昔から「正解がない」 なんて言われており(本当はあるのですが)、臨機応変に自分の言葉で説明したりすることが苦手な子供にとって難しいと感じることが多いです。

 

また漢字を書いたり、読んだりすることが苦手な場合にも、まず最初に苦手意識を覚えるのが国語となるのです。

 

私は中学校教員としてこれまで発達障害を持つ生徒の学習支援を見てきましたが、

例えば数学のように「公式を覚えればできる」といった問題が国語には少ないため、学習支援をすることには様々な工夫を要しました。

 

そこで今回の記事では、

 

  • 発達障害を持つ子供が国語を苦手とする理由
  • 子供の国語学習の際に親御様が意識しておくこと
  • おすすめの国語学習方法

 

今回は私のこれまでの国語の学習支援方法を実体験とともにご紹介していきます。

 

発達障害を持っていると国語が苦手?その理由は?

最初になぜ発達障害を持つ子供が国語を苦手とするのかについて詳しく解説をしていきましょう。

 

発達障害を持つ子供の親御様ならご存知かと思いますが、発達障害には大きく分けて3つのタイプがあります。

 

  • ADHD(注意欠陥多動性障害)

  • 自閉症スペクトラム

  • 学習障害

    • 読字障害
    • 書字障害

 

この3つのタイプそれぞれで国語が苦手だと感じる原因が違います。そのため1つ1つの発達障害のタイプから国語が苦手になる原因を説明していきます。

 

ADHD(注意欠陥多動性障害)

ADHDは以下のような特徴があります。

 

  • 注意力が弱い(注意欠陥)
  • 衝動的に行動に出ることがある(衝動性)
  • 体のどこかが動く(多動性)

 

注意力が弱いということが特に国語の勉強をする際には、お子様にとって困難だと感じる原因となります。

 

国語の文章読解などは高い集中力を持ってして挑まなければなりません。特に長文となると長時間、教科書などの教材に向かわなければなりません。

 

そのような学習環境はADHDを持つ子供にとっては非常に困難に感じるものなのです。

 

時計の音や誰かの喋り声、足音や他の何かの注意を引くものなど、長文を読んでいる間にも集中力を切らせる要素は学校の授業の中にはたくさんあります。

 

またその子供自身が国語の文章自体に興味を持てていなければ他のものに集中を向けてしまうでしょう。

 


これは私の教え子であるADHDを抱える生徒の話ですが、彼は本当に国語の教科書を読むことが苦手でした。

 

勉強が嫌いなわけではないのですが、どうしても教科書を読んでいる間に他のことを考えてしまったり、何かの物音に集中を切らしたりするということを本人自身も私に語っていました。

 

ADHDを抱えている子供は、ADHD傾向のない子供に比べるとこのように「ただ集中をする」ということへのハードルが非常に高いのです。

 

「集中しなければならない」と本人が考えていたとしても、頭の中に別の考えが入り込んできていつの間にか読んでいた本文が頭の片隅に置かれてしまうということもあります。

 

そのADHDを抱える生徒は国語の長文読解がスムーズにできずに、同じ行を何度も何度も繰り返して読むという行動をしていました。

 

集中力が弱いと、文章を読んでいるようで「目で見ているだけ」という状況になってしまいがちです。

 

どの教科でも当てはまることなのですが、特に国語の長文読解においては高い集中力を長時間発揮することが求められるためADHDの子供は苦手意識を持ちやすいと言えます。

 

自閉症スペクトラム

自閉症スペクトラムには以下のような特徴があります。

  • 社会性が低く、人とのコミュニケーションが苦手
  • 臨機応変にその場で対応することが苦手
  • こだわり傾向があり、自分の考えや習慣に固執する傾向にある

 

自閉症を持つ子供が国語の中で苦手なのはADHDの子供と同じく文章読解です。

 

文章を正確に読み取るということが苦手で、自分が持つイメージありきで読んでしまうことが多いため、

 

  • 「それ」「あれ」といった指示語の中身が読み取れない
  • 登場人物の心情が想像できない
  • 文章を読んでその状況・情景を頭の中に思い浮かべることができない
  • 詩などの抽象的な文章を理解することができない
  • 比喩的な言葉の意味を汲み取ることができない

 

といった傾向が国語の学習の中では見られます。それぞれの傾向を詳しく見ていきましょう。

 

「それ」「あれ」といった指示語の中身が読み取れない

自閉症スペクトラムの子供の国語学習の傾向の1つ目は、「指示語の中身が読み取れない」ということです。

 

簡単な例で見ていきましょう。

 

今日は私はご飯を食べていない。なのにお腹が全く空いていないんだ。それはきっと体調が悪いからなんだ。

といった文の中で「それはきっと体調が悪いからなんだ」の「それ」が何を指すのかという指示語に関する問題が国語の問題では問われます。

 

「それ」の中身が何を指すかといえば、「お腹が空かないこと」なのですがそれが読み取れないということが多いのです。

 

もちろんこの文は簡単なため、読み取れる自閉症の子供も少なくはないはずです。

しかし学年があがるにつれ、指示語の内容が文の直後に来ず離れている場所にある文章に出会う機会も増えてきます。

 

例えば

今日は私は朝ご飯のサンドウィッチを食べていない。だから今お腹がすいて仕方がない。もう給食まで我慢することもできないよ。ああ、あれを食べておけばよかったなあ。

という文は、4文目に「あれ」という指示語があり、その中身は1文目にあります。

 

このように指示語とその中身が離れていってしまったり、出てくる単語自体が難しくなってくると文を読むことと指示語の中身を読み取ることが非常に困難になっていきます。

 

登場人物の心情が想像できない

自閉症スペクトラムの子供の国語学習の傾向の2つ目は、「登場人物の心情が想像できない」ということです。

 

国語の長文問題では「この人物の心情を読み取りなさい」といった問題が定番として現れます。

 

文章を正確に読めている場合には喜怒哀楽のどの感情なのかというところから読解をすることができるのですが、自閉症スペクトラムの子供はそのように登場人物に共感しながら読み進めることが苦手なことが多いため心情の読解が苦手なのです。

 

これは実体験から感じることなのですが、直接的に登場人物の心情が書かれていない時に登場人物の気持ちが読み取れないことが多いです。

 

私が担当した自閉症スペクトラムの子供も、登場人物の心情読解が非常に苦手でした。

 

これは一例ですが、自閉症スペクトラムを持っていた教え子は、このような文の読み取りに苦労をしていたことを覚えています。

 

今日私はお腹を空かせて学校から家まで一足とびで帰ってきた。なぜなら今日、家には大好物のプリンがあるからだ。勉強と部活動で疲れた体を癒すためにプリン。もう待ちきれない!そんな気持ちで僕は家に帰って冷蔵庫を開けた。しかしプリンがなかった。そこで兄が僕に言った。「プリン食べちゃったよ。」僕はその日、夕食を食べずにそのまま眠りに入った。

 

「夕食を食べずにそのまま眠りに入った」僕の心情を答えなさいという問いが出された場合、多くの人が「楽しみのプリンが食べられていて悲しかった・落ち込んだ」といったことを考えるはずです。

 

しかし先ほど挙げた文章には「夕食を食べずにそのまま眠りに入った僕」の心情を読み取ることができる言葉は1つも書かれていません。(補足をすると、このように読み手によって心情の読み取りが分かれる問題は悪い問題です。)

 

文章に書かれていないことを他の手がかりとなる言葉から読み取ることが苦手であるというのが、自閉症スペクトラムを抱える子供の特徴なのです。

 

 

文章を読んでその状況・情景を頭の中に思い浮かべることができない

自閉症スペクトラムの子供の国語学習の傾向の3つ目は、「状況・情景を文章から頭の中でイメージすることができない」ということです。

 

国語の授業の中には、読解の練習というよりも文章から想像力を広げるために行われる授業もあります。

 

自閉症スペクトラムを持つ子供は、文章だけでその物語や詩などの世界観を想像するということが苦手であることが多いです。

 

例えば詩などを鑑賞した際に「想像してみよう」と言われても視覚的な支援がなければ文にしか見えず、具体性を伴ってイメージをすることができません。

 

文章の特徴を見ることしかできず鑑賞文には、

 

  • 5・7・5で書かれている
  • 〇〇という言葉がたくさん出てきた
  • 1文1文が短い
  • いくつかの文ごとにまとまり(連)がある

 

などといった「目で見える」部分の感想しか書けないという子供もいるぐらいです。

 

その詩に関する絵を視覚支援教材として用意して初めてイメージをすることができる、そのような困難を抱えている場合があります。

 

抽象的な文章を理解することができない

自閉症スペクトラムの子供の国語学習の傾向の4つ目は、「抽象的な表現を理解することができない」ということです。

 

これは先ほどの「登場人物の心情が想像できない」ということと似ているのですが、抽象的な文章の読み取りなどが苦手なのです。

 

例えば、

 

急降下。

鳥が翼で海を打つ。

鳥はもう掴んでいる。

波は海のやぶれ目をごまかしている。

初めてそしてたった一度だけ/魚は海を脱けでる。

空の高みでもうひとつの空へのまれる。

(引用:『空と魚』木坂涼)

 

という詩があります。

 

この「海のやぶれ目」とは鳥が魚を取る際にバシャっと水が跳ねた部分、「もうひとつの空」とは鳥のお腹の中を意味しますがそのような説明は詩には一切ありません。

 

先ほど自閉症スペクトラムの子供は"文から具体的にイメージを膨らませることが苦手だ"と言いましたが、「海のやぶれめ」などの表現は"鳥が魚を獲って、水が跳ねている絵"がイメージできないと読み取ることが難しいでしょう。

 

このように抽象的な言葉の意味を汲み取ることが苦手なのです。その原因としては文の中に答えが書かれていないからということが挙げられます。

 

比喩的な言葉の意味を汲み取ることができない

自閉症スペクトラムの子供の国語学習の傾向の4つ目は、「比喩的な文章の意味を汲み取ることができない」ということです。

 

先ほど抽象表現の読み取れない原因として「文の中に答えが書かれていないから」ということを挙げました。

 

これは行間から文章の意味を読み取るというときも同じで「抽象的な言葉を読み取る」時には、文章全体の流れから妥当な答えを推測するという能力が必要です。

 

例えばこのような文があります。

 

「セリヌンティウス。」メロスは眼に涙を浮べて言った。「私を殴れ。ちから一ぱいに頬を殴れ。私は、途中で一度、悪い夢を見た。君が若し私を殴ってくれなかったら、私は君と抱擁する資格さえ無いのだ。殴れ。」

(引用:『走れメロス』太宰治)

 

実際にメロスは眠っているわけではありませんので「夢」を見たシーンなどはありませんでした。

しかし「悪い夢」という言葉を見た時に「セリヌンティウスの処刑に間に合わせるのを諦めようとしたこと」だと物語を読んでいる時に思いつくことができるのです。

 

これは「比喩表現」というものですが、このような読み取りづらい表現が使われている場合にも「文の中に答えが書かれていないから」ということが理由として混乱してしまうことがあります。

 

自閉症スペクトラムの子供は文を真っ直ぐに読み取ろうとしてしまうため、

 

空に大きな雲が浮かんでいる。まるでわたがしみたいだ。

 

という文があるとして「わたがし」とは何を指しているのかと聞くと「お菓子」と答えてしまう人もいます。

学習障害

学習障害はさらに3つの傾向に分けることができます。

 

  • 読字障害
  • 書字障害
  • 算数障害

 

以下では読字障害・書字障害を持つ子供が国語を苦手だと感じる原因について解説をしていきます。

 

読字障害

読字障害とは、文字を読むことに困難を抱える学習障害の1つです。英語ではディスレクシアとも呼ばれています。

 

読字障害には以下のような特徴が見られます。

  • 文字の読み方を認識することが苦手
  • 文字の形の違いを認識することが苦手

 

それぞれ詳しく見ていきます。

 

文字の読み方を認識することが苦手

読字障害の中には、「文字の読み方を認識することができず」文字が読めないという特徴があります。

 

文字の読み方の認識が苦手な読字障害の子供は、

 

  • 耳で聞いて音を記憶することが苦手
  • 言葉を1まとまりの語句として認識することが苦手
  • 文字とその文字の発音をつなげることが苦手

 

であると言われています。

 

「耳で聞いて音を記憶すること」を聴覚記憶と言いますが、この聴覚記憶が苦手な場合には、「この文字はこのように発音する」という形で記憶することに困難を覚えます。

 

聞いた言葉を脳で処理して記憶をするという一連の流れをスムーズに行うことができないため、字を読むことが苦手なのです。

 

「言葉を1まとまりの語句として認識すること」とは、文字の集まりである単語を「意味のあるまとまり」として認識することができないということです。

 

例えば「がっこう」という言葉は「が」「っ」「こ」「う」という4つの文字の集まりです。

彼らは「が」「っ」「こ」「う」それぞれの文字の読み方が理解できても、「がっこう(学校)」という単語としては意味が読み取れないのです。

 

「文字と発音をつなげること」というのは、文字と発音を頭の中で瞬時に結びつけるということです。

 

これが読字障害を持つ子供は苦手なために「あ」という文字を「あ」の音で覚えられず、文字として読めても音読ができないということが起こりうるのです。

 

特に読字障害を持つ子供が苦手なのが「ゃ」「ゅ」「ょ」「っ」などといった小さい文字と他の文字の組み合わせです。

具体的に言えば「きゃ」や「しゃ」などの文字です。

 

文字の形の違いを認識することが苦手

読字障害の中には、「文字の形を認識することができず」文字が読めないという特徴があります。

 

その原因としては「視覚的に文字を読むことができない」ということがあると言われています。

 

私達が普通に認識している文字の形とは違った形で、

 

  • 文字が途切れ途切のように見える
  • 文字が鏡に映したように逆さに見える
  • 文字が歪んでいるように見える
  • 文字が滲んでいるように見える
  • 文字がぼやけているように見える

 

といったように文字が視覚的に正確に見えていないということがあると言われています。

 

これは視覚的な問題が関係しており、眼球の動きや視覚認識が適切に作動していないということが原因として挙げられます。

 

なぜ「読字障害」を持つと国語が苦手になるのか

国語という教科は他の授業と比べても字を読む機会が非常に多いです。ざっと代表的なものを挙げてみても

 

  • 漢字の読みの練習
  • 詩や文章の黙読・音読
  • 新聞やコラムなどを黙読・音読
  • 読書大会などでの読書

 

「字を読むこと」が授業の大半を占めている中で読字障害を持つ子供は大きなハンディキャップを持っていると言っても過言ではありません。

 

しかも読字障害が重度の場合には発達障害として周囲に気づいてもらえる可能性もあるのですが、軽度の読字障害の場合には「ただ字を読むことが苦手なだけ」と処理されてしまうこともあり、適切に国語科としてのフォローアップをされないということもあるのです。

 

適切に読字障害に合わせた学習支援を行うことができれば、読字障害であっても字を読むことができるようになる可能性はあります。大切なのは読字障害であるということに周囲が気づいてあげられるということです。

 

書字障害

書字障害とは、文字を書くことに困難を抱える学習障害の1つです。英語ではディスグラフィアとも呼ばれています。

 

書字障害には以下のような特徴が見られます。

  • 文字を鏡に映ったような形(鏡文字)で書いてしまう
  • 文字をバランスよく書くことができず極端に大きく崩れた形で書いてしまう
  • 漢字を覚えることができない
  • 文字を書く際に点や線などが多かったり少なかったりする

 

書字障害の原因としては、

  • 視覚処理が適切に働いていない
  • 視覚と運動機能が協調していない

 

この2点について詳しく見ていきましょう。

 

視覚処理が適切に働いていない

人は視覚から文字の形やパーツのバランス、位置関係などを理解することができます。

 

しかし視覚から得た情報を脳内で適切に処理することができない場合には、文字の形やパーツのバランス、位置関係などを正しく理解することができません。

 

結果的に私たちが「正しい」と考える形の文字とは違う形として処理されているために正しく文字が書けないということがあります。

 

特に日本語の場合には漢字・平仮名・カタカナと種類も多く、トメ・ハネ・払いに直線、曲線などと筆の動きが多いために書字障害を抱える子供にとっては日本語の字を書くことが困難なのです。

 

視覚と運動機能が協調していない

こちらは先ほどのように視覚から得た情報を脳内で適切に処理することができないということではなく、視覚で得た情報に則って指先などを運動させる機能が強調していないという状態です。

 

これを発達性協調運動障害と呼びます。

 

発達性協調運動障害の場合には、

  • 字が正確に書けない
  • マスや行から書いた字がはみ出してしまう
  • 筆圧が極端に薄い

などといった傾向が見られます。

 

なぜ「書字障害」を持つと国語が苦手になるのか

書字障害の傾向をまとめると、

 

  • 文字を書くことができない
  • 文字をバランスよく書くことができない
  • 似た文字を区別して書くことができない
  • 筆圧を濃く書くことができない
  • 鏡文字を書いてしまう
  • 黒板や教科書の文字を書き写すことができない

 

などといったものがあります。

 

国語の授業ではもちろん漢字の書き取り練習やのノート写し、書道の練習など文字を書くことをメインに行う授業がかなり多いです。

 

そんな中で上記のように文字を書くことに支障があると、授業内容についていくことはかなり大変です。

 

 


 

また書字障害は読字障害以上に発達障害に気づかれることが少ないと言われています。

 

私の担当した書字障害の生徒は実際に小学校から「勉強が苦手」という捉えで進学してきていました。

 

「字が汚いのは丁寧に書いていないだけ」「黒板を写さないのは怠けているだけ」

このようにその生徒は受け止められていました。確かに周囲の「普通に字が書ける」書字障害についてなんの知識もない人からすればそのように映ったのかもしれません。

 

しかし本人からすれば「自分は精一杯頑張っているのに周囲は認めてくれない」という思いでいっぱいであるため、学習意欲は中学校でその生徒と出会った段階でかなり失っていたように見えました。

 

発達障害の2次障害として、勉強に対して頑張れなくなるという傾向があります。

 

これは、私の教え子と同じく発達障害によって学習を阻害されているにも関わらず適切な支援を受けることができず、結果的に学習への意欲が下がるという状態です。

 

そして私の教え子も書字障害であったのにも関わらず小学校から学習支援を適切に受けることができなかったため、勉強を頑張らない生徒になってしまっていました。

 

余談となりますが、発達障害を含めた何かしらの原因によって勉強を頑張れなくなるのは「本気で頑張っても勉強ができない」という状況になるのを避けるためです。

 

一番勉強ができるようになりたいと考えているのは本人ですが、一方で勉強ができるように頑張って勉強ができなかった時に喪失する自信はかなり大きなものです。

 

そのようなことからも学習支援を周囲がしっかりと提供して、本人が自分なりのペースで学習に邁進できる状況を作るということが大切なのです。

 

幸いにも私はその生徒を担当する以前にも似たようなケースで読字障害の生徒を担当していたことがあったため、早い段階でその生徒が書字障害であることを学校側と検討することができました。

 

その後、知能検査などの手続きを経てその生徒が書字障害であるということや、特に視覚から情報を処理することが苦手であるということが分かりました。

 

その後、その生徒とともに実践してきた国語の学習支援に関してはこの記事の後半でご紹介していきます。

 

子供の国語学習に対して親が意識しておく事

次に発達障害を持つ子供が国語の学習をする際に親御様に意識しておいてほしいことを解説していきます。

 

こちらでは、国語と発達障害の関係性についてのお話をしていきます。

 

国語と発達障害の関係性

最初に発達障害を持つ子供が国語を苦手とする理由について書きましたが、特に読字障害や書字障害などの学習障害を含む発達障害と国語の関係性については気にされている親御様も多いはずです。

 

確かに文字が読めない、書けないという状況で国語をはじめとする文字を扱う全ての強化でお子様は大変な苦労をしていることだと感じます。

 

ただ発達障害を持っていたとしても適切に周囲からの学習サポートを受けることで、個人の持つ苦手を乗り越えて国語の学力を伸ばしていくことができる場合が多いのです。

 

大切なのは家庭・学校が包括的に発達障害を持つお子様をサポートするということです。

 

例えば先ほど紹介した書字障害の教え子の場合には、文字を綺麗に書くためになぞり書きのトレーニングを一緒に行っていきました。

 

平仮名からはじめましたが曲線なども多くかなり書きづらそうでしたが、長期的な視点で本人が継続していくことができる分量にトレーニング量を調整しつつ家庭と学校のどちらでも、なぞり書きトレーニングを行っていきました。

 

その結果として最初は1つのマスに1つの文字を書くことができなかったその生徒が、1つのマスに文字を収めることができるようになったのです。

 

もちろん1番は本人の努力があったからこそ成し遂げられた成果です。そして2番目には家庭と学校が本人に伴走する形でそのトレーニングを継続する支援を行ったことが大きかったです。

 

「効果的に学習支援を行うことでできなかった学習活動ができるようになる。」

これが教え子から学んだことです。

 

 

おすすめの国語学習方法!

それでは最後に発達障害を持つお子様が国語を学習する際のおすすめの勉強方法について紹介していきましょう。

ざっと流れを紹介するとこちら。

  • ADHDのお子様におすすめの国語学習方法

    • 漢字勉強はアプリやゲーム機を使用する
    • 興味のある本で文章や漢字に触れる
    • 漢字・文章読解を毎日のノルマとする
  • 自閉症のお子様におすすめの国語学習方法

    • 漢字の学習を日課にする
    • 電子機器で学習を進める
    • 簡単な内容の本で登場人物の心情理解をする
  • 学習障害のお子様におすすめの国語学習方法

    • なぞり書きをする
    • 文字の見本を見ながら書写する
    • 文字とイメージを組み合わせる
    • 文字カードを使用して似ている字を見分けるトレーニング
    • 文字カードを組み合わせて特殊音節のまとまりを理解する
    • 文字カードを組み合わせて単語を理解する
    • ひらがなが並んでいる文から単語を探すトレーニング
    • 単語フラッシュカードを使用して身近な物の名前などから覚える
    • 単語フラッシュカードを組み合わせて文を作ってみる
    • 助詞を覚える
    • 短文作成から始めて少しずつ文章を長くしていく
    • 5W1Hで文を書くトレーニング
    • 漢字のへんとつくりを別々に覚えて組み合わせる
    • 実体験とともに言葉を覚えていく
    • ルビ付き教科書や拡大文字教科書を使用する
    • 文章を大人と一緒にマル読みする

 

それでは1つずつ詳しく見ていきます。

 

ADHDのお子様におすすめの国語学習方法

まず最初にADHD(注意欠陥多動性障害)を持つお子様におすすめの国語の学習方法について紹介していきましょう。

 

漢字勉強はアプリやゲーム機を使用する

ADHDのお子様が苦手とする国語の学習に、漢字の勉強があります。

 

確かに漢字の練習となると、同じような作業を長時間、決まった姿勢で行わなければならず多動性を持つお子様にとっては耐え難く感じてしまう場合があります。

 

もちろん同じような作業を長時間、決まった姿勢で行う漢字の練習も漢字を覚える時には必要なのですが、漢字勉強の一環として漢字の学習アプリや漢字の学習ゲーム(任天堂DSなどのソフト)を使用するといったこともおすすめです。

 

最近では漢字の学習アプリや漢字の学習ゲームが非常に増えており、特にスマートフォンの漢字学習アプリは無料でダウンロードできるものもありご家庭にも負担が少ないです。

 

漢字勉強の際にアプリやゲーム機を使用するメリットとしては、不注意・多動性・衝動性を持っている子供であっても楽しんで、集中することが容易であるということです。

 

ゲームをしているような感覚で漢字を覚え、正解するとスコアが貰えるようなシステムのアプリやゲームソフトが多いため熱中して漢字の勉強を行うことができます。

 

漢字学習アプリやソフトには以下のようなものがあります。

アプリ・ソフト名 価格 対応する機器
小学生手書き漢字ドリル1006 無料 スマートフォン
小学生かんじ:ゆびドリル(書き順判定対応漢字学習アプリ) 無料 スマートフォン
漢字検定・漢検漢字トレーニング 無料 スマートフォン
一年生の漢字(18文字版) 無料 スマートフォン
書き取り漢字練習 無料 スマートフォン
書き取り日本一周 無料 スマートフォン
漢字検定くいず-梅 無料 スマートフォン
ビノバ 小学生の反復復習(1年生~6年生) -計算と漢字-ドリルいらず 無料 スマートフォン
漢字の読み方 無料 スマートフォン
小学生手書き漢字ドリルDX - はんぷく学習シリーズ 480円 スマートフォン
DS陰山メソッド 電脳反復 正しい漢字かきとりくん 6,480円 任天堂DS
なぞっておぼえる大人の漢字練習 5,600円 任天堂DS
ドラもじ のび太の漢字大作戦 4,937円 任天堂3DS
たのしく・おもしろく 漢検小学生 4,998円 任天堂3DS
公益財団法人 日本漢字能力検定協会 漢検トレーニング2 4,104円 任天堂3DS
グレコからの挑戦状! 漢字の館とオバケたち 500円 任天堂3DS

 

ADHDは「注意欠陥」という発達障害の名称から「とにかく注意力がない」と捉えられがちです。

 

しかしADHDには過集中(集中力が非常に高まること)をするという特徴があることも知られており、注意力散漫というよりは自分の興味・関心がある分野に対してすぐ注意を向けるといった捉えの方が適切だと言えます。

 

要するにADHDを持つ子供が興味・関心を持つことができる教材を使用すれば、高い集中力を持って学習することができるということです。

 

ADHDを持つ子供がゲームソフトやアプリなどを使用して、学習が興味・関心の対象になれば高い集中力で勉強をすることができるはずなのです。

 

興味のある本で文章や漢字に触れる

先ほどADHDを持つ子供が興味・関心を持つことができる教材を使用すれば、高い集中力を持って学習することができるということを述べましたが、こちらの勉強方法も同じように子供が興味・関心の高い本で勉強をするということに重点を置いています。

 

子供が興味を持っているジャンルの本であればなんでも構いませんので、本を読みながら文章の読み方、漢字の読み方、言葉の意味などを覚えていきます。

 

字だけの本を読むことが難しいお子様の場合には学習マンガや図鑑などといった写真・イラスト付きの本を使用することをおすすめします。

 

学校の国語の授業でも同じように教科書の文章を読みながら文章の読み方、漢字の読み方、言葉の意味などを覚える授業を行っているのですが、一番の問題は子供が教材に興味のない場合には学習効果が低いということです。

 

ADHDの傾向が強い場合には、「頑張って集中しなさい」という声かけをして表面上、集中しているように見えても意識は違うところにいっているということも。

 

それならば子供が簡単に興味・関心を向けて、集中することができるような本を教材とした方が学習効果が高いと言えます。

 

できれば親御様とお子様が一緒に本を読みながら文章の読み方、漢字の読み方、言葉の意味などを教えていってあげるといった形式での学習がいいでしょう。

 

このように大人と一緒に勉強をすることで、その子供がどこまでのレベルの文章は読めるのか、どこまでのレベルの語句なら理解できるのかを把握することができますし、子供も分からない語句や文章があればすぐに聞くことができるからです。

 

分からないところがあればすぐに聞けるというのは発達障害を持つ子供にとって非常に大切な環境です。

 

授業中に分からないところを聞けるという環境が学校や多人数の塾では整っていないからです。

 

特に自分が学習に遅れているという自覚があれば「わざわざこんな質問をみんなの前でするのは嫌だな」という思いもあり、なかなか「分からない感」を解決することはできません。

 

そのためマンツーマンで丁寧にその子のレベルに合わせて教えてあげるということが大切なのです。

 

学習意欲が高い子供であれば、分からない語句は辞書を使用して調べるというふうにしてもいいですが、学習に対して苦手意識を持っている子供の場合には大人がわからないところを教えてあげるといった学習形式の方が子供にとってストレスなく勉強を続けられることとなります。

 

先ほどの学習アプリや学習ゲームソフトでの学習も、この見出しの興味のある本での学習でも同じですが楽しいと感じられる教材で学習へのハードルを下げてあげるという意識が必要です。

 

ちなみに以下は発達障害を持つ学生が集中して読んだ本です。良ければ参考にしてみてください。

著者・編集 価格
学習まんが・少年少女日本の歴史 金谷 俊一郎
森本 一樹
896円
ソードアート・オンライン 川原 礫 647円
空想科学読本 柳田 理科雄 1,296円
青いミステリー (5分後に意外な結末) 学研教育出版 1,080円
学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話 坪田 信貴 1,180円
死ぬかと思った 林 雄司 1,404円

 

もちろん子供によって興味を持つ分野は違いますのでインターネットや本屋、図書館、学校の図書室を利用しながら一番興味のある本を使って、文章の読み方、漢字の読み方、言葉の意味などを勉強していくと良いです。

 

漢字・文章読解を毎日のノルマとする

国語の学習といえば主に漢字の練習と文章読解の練習となります。

 

ご家庭で毎日、安定して自主学習を行うようにするためには「毎日これだけの量をしましょう」というノルマ設定をすることをおすすめします。

 

「家に帰ったら好きなことをしたい」

「ゲームをしたりマンガを読んだりして遊びたい」

 

基本的にはこのように勉強以外のことを家に帰ったらしたいと考えるものです。

その意欲を押さえつけて勉強を無制限に強いてしまっては学力向上を図るどころか、むしろ学習意欲を低下させてしまう結果となります。

 

そうなっては親御様がいくらお子様に対して勉強をできるようになってほしいと考えていたとしても、その思いは空回りしてしまいます。

 

そこで有効なのは、子供が毎日継続できる程度の量の漢字練習・文章読解練習の問題を与えるということです。

 

そのノルマを設定する際には必ずお子様との合意のもとで決めていくようにしましょう。無理にこちら側がノルマを設定してしまうと、どうしてもお子様としては自分ごととして捉えることができなくなってしまうので、

 

  • なぜ家で毎日、国語の勉強をする必要があるのか
  • 今、勉強をすることがどれだけ大切なのか

 

などを中心にお子様に相談をして、子供が「毎日できそうだ」と感じるノルマの量を設定していきましょう。

 

そして、ノルマが終わったら好きなことをしても良いといったような形での約束をしましょう。

 

ノルマ設定の方法としては、

  • 問題集・漢字ドリルの進捗度ノルマ
  • 勉強時間ノルマ

のどちらかに焦点を当てて設定をしていきましょう。

 

おすすめは時間ノルマです。

 

ノルマを問題集や漢字ドリルの進んだ量になってしまうと、字を丁寧に書かずに走り書きで書いたり、答えを見て丸写しをしたりする場合があります。

 

またそのようなことをしないとしても難しい問題に時間が掛かってしまって家に帰ってから子供が息抜きをする時間がないという状況にもなり兼ねません。

 

このように学習効果が薄い勉強になってしまうとせっかくの家庭学習も効果がほとんどありませんので、自分なりのペースでも良いから決まった時間だけは丁寧に集中して勉強をしていこうというスタンスでの家庭学習がいいです。

 


上記で紹介した

  • 問題集・漢字ドリルの進捗度ノルマ
  • 勉強時間ノルマ

ですが、私は自分が受け持ったADHDの生徒の放課後学習の際にどちらのパターンも試みたことがあります。

 

結論としてはやはり上記でおすすめした通り、学習時間を定めた自主学習の方が長期的に継続することができました。

 

その理由としては、学習時間が決まっている方が安心して勉強に取り組むことができるということです。

 

学習時間が決まっておらずただ勉強量のノルマだけを決めてしまうと、いつまで勉強すればいいのかわからないという不安や、元々学習に対する自信がなく「難しい問題の場合は時間が掛かっても解けないかもしれない」という諦念を持ってしまう場合があります。

 

そうなっては自主的な学習を無理なく継続していくということは難しいです。

 

自主学習はあくまで「プラスアルファ」であり、「机に決まった時間向かうことができれば合格」程度のハードルで設定してあげるとよいでしょう。

 

またこのADHDの教え子との放課後学習で分かったことですが、自主学習の縛りを厳しくしたとしても学力を自発的に上げる子供にはなりません。

 

自主学習の縛りを厳しくして生まれる子供は、周囲に言われたことだけをこなすことだけに熱心になってしまいます。

 

一方で発達障害の2次障害によって学習意欲が低下していたとしても、放課後学習に向かう姿勢ができたということや、決めた時間分だけ勉強ができたということを評価し続ければ自発的に学習をすることができる子供になります。

 

授業へ向かう姿勢もしっかりとしていなかったそのADHDの生徒に対して、放課後学習に向かう姿勢ができたということや、決めた時間分だけ勉強ができたということを評価し続けたことで、その生徒は放課後学習を自発的に行うようになりました。

 

学習意欲の低い生徒にとって自主学習が、

  • とりあえず机に向かえばいいということ
  • 決まった時間だけ勉強すればいいということ
  • その後は自分の好きなことをしてもいいということ

を理解することができれば自分から自主学習に向かうようになります。

 

その生徒との毎日の放課後学習は、1回30分だけと決めていました。短く感じるかもしれませんが、授業を全て受け切った後に毎日30分間自主学習をしている中学生はそう多くありません。

 

そういう意味ではその生徒は他の発達障害を持たない生徒よりも学習に対して意欲を高めていたと言えます。

 

自閉症のお子様におすすめの国語学習方法

次に自閉症のお子様におすすめの国語の学習方法について詳しく見ていきましょう。

 

漢字の学習を日課にする

漢字の学習を日課にするということが自閉症を持つお子様にはおすすめです。

 

もちろん文章読解の練習などを日課にしても構わないのですが、漢字の学習は作業が単調で続けやすいということが継続する際にポイントとなります。

 

自閉症を持つ子供は臨機応変に行動を切り替えることが苦手である一方で、決まったことを毎日、習慣的に行うということが得意だという傾向があるとも言われています。

 

特に漢字練習のように「見本を見て書き写す」といった作業は黙々と進めやすく、日課として設定してあげると継続して頑張ることができる場合があります。

 

漢字の練習などを含めた日課を設定をする際にはできるだけ細かく自習内容を決めましょう。

例えば、

  • 漢字ドリルを◯ページする
  • 漢字ドリルを◯分間する
  • 自習は◯時から◯時の間に行う

といったような日課のルールを壁などに貼ってあげることで意識して毎日続けることができます。

 

また自閉症を持つ子供は自分のこだわりに固執する傾向があります。漢字学習の中にもこだわりを持つ工夫をこちら側が設けてあげることで、毎日自発的に漢字学習を行うことができるようになります。

 

漢字学習にこだわりを持つ工夫としては、日課の分の漢字学習を終わらせたらシールを貼ってあげるといったご褒美のシステムを作ることがおすすめです。経験上、スタンプよりもシールの方が子供が喜ぶと感じます。

 

これで子供が「毎日、漢字学習をして必ず1つシールをもらおう」と漢字学習にこだわりを持ってくれれば、毎日頑張って漢字の学習を続けるようになります。

 

電子機器で学習を進める

先ほどADHDを持つ子供に対して漢字学習アプリや漢字学習ゲームソフトを紹介しましたが、自閉症を持つ子供と電子機器での国語学習は本当に相性がいいのです。

 

電子機器を使用した学習の利点をしては、

  • 電子機器の場合には学習を進める際にイレギュラーがなく、安心して毎日同じスタンスで学習を続けることができる。
  • 電子機器ならば簡単な操作で学習を進めることができるため、1人の世界に入って学習に没頭することができる。

という点を挙げることができます。

 

自閉症を持つ子供は臨機応変な対応が苦手ですが、学校の授業の場合には毎時間、授業の進め方や使う教材、教える先生が変わってしまいます。しかし電子機器を使用する場合には基本的に同じルールで、決まったリズムで、同じキャラクター(解説者)が教えてくれるということになります。

 

そのため学習をする上でイレギュラーなことや予想していなかったことへの対応を求められることが少なく、自閉症を持つ子供でも安心して自主学習を行うことができます。

 

また電子機器の場合には画面を見ながら簡単に操作をしながら学習を進めることができるため、1人の世界に入って高い集中度で学習をすることができます。

 

自閉症を持つ子供は一般的に社会性が低いと言われていますが、一方で自分のルールの中で行動をする際にはとても集中して行動することができます。

 

それは学習でも同じで、長時間でもスマートフォンやタブレット、パソコンに向き合って学習をすることができる場合もあるのです。

 

電子機器での学習は国語の学習だけに限ったことではありませんが、特に国語が苦手だという子供の場合には問題集や教科書を開けて文章読解の練習をするということ自体に抵抗感を覚えることもあるため、電子機器を活用することをおすすめします。

 

簡単な内容の本で登場人物の心情理解をする

自閉症を持つ子供は文章読解の中でも、自分で想像して答えを出すということがとても苦手です。

 

例えば、

  • 登場人物の心情を文脈から読み取る
  • 比喩表現などが使われた抽象的な表現から情景をイメージする

といったことがなかなか苦手なのです。

 

文章内に直接的に書かれているのであればそれを正確に読み取ることができるのですが、答えらしき答えがないものに関して自分なりに意見を持つということがなかなかできません。

 

そこでおすすめの勉強方法としては、簡単な内容の本(絵本などでも構いません)を親御様とお子様で一緒に読み進めながら、「この時〇〇はどう感じたと思う?」と聞いてあげるということを挙げます。

 

その際にもしお子様が登場人物の捉えを誤っていたとしてもすぐに間違いだとは言わずに、「なぜ登場人物がそのような気持ちだと思ったか理由を教えて?」と聞いてあげてください。

 

このように聞いてあげることで、お子様がどのように思考をして登場人物の心情を分析しているのかが見えてきます。そして分析の過程で直すべき場所を教えてあげることで、その後別の登場人物の分析をする際にも正答率をあげることができます。

 

肝心なのは正解か不正解かではなく、

  • どのように分析しているか
  • その分析に問題がないか

という点に着目をしてあげてください。

 

また登場人物の心情が直接書かれていない場合には、安易にこちら側が「正解の心情」を定めることはおすすめできません。

 

心情には、見方によっては何通りにも読み取れる場合もあるからです。

 

先ほどの例文を使用して説明しましょう。

 

今日私はお腹を空かせて学校から家まで一足とびで帰ってきた。なぜなら今日、家には大好物のプリンがあるからだ。勉強と部活動で疲れた体を癒すためにプリン。もう待ちきれない!そんな気持ちで僕は家に帰って冷蔵庫を開けた。しかしプリンがなかった。そこで兄が僕に言った。「プリン食べちゃったよ。」僕はその日、夕食を食べずにそのまま眠りに入った。

 

「夕食を食べずにそのまま眠った僕の気持ちはどんなもの?」と聞いたときにおそらく「プリンを食べられたショックで悲しかった」というようなことを考えることができます。

 

しかし人によっては「プリン以外に食べたい物がなかったから明日に備えて寝ちゃおうという気持ち」というかもしれません。

 

こちらの想定していた心情とはズレていますが、そこで「間違い」とは言わずにそう考えた理由について尋ねてみてください。もしその理由自体が間違いではないのであれば、それは立派な正当です。

 

この学習の目的は文章から自分なりの根拠を見つけて、登場人物の気持ちを推測するということなので、自分なりの根拠を持って答えることができていればいいのです。

 

ただ

 

プリンがなかった。そこで兄が僕に言った。「プリン食べちゃったよ。」その言葉で僕はとても悲しくなってしまった。そして僕はその日、夕食を食べずにそのまま眠りに入った。

 

といったように登場人物の心情が入っている文章に対して「悲しい」以外の感情を挙げた場合には、間違いであるということ、そして「悲しい」という感情を読み取れる言葉から登場人物の気持ちを読み取ることができるのだということを教えてあげてください。

 

このトレーニングを繰り返すことで、登場人物の心情を読み取ることが苦手な子供であっても正確に心情読解ができるようになります。

 

学習障害のお子様におすすめの国語学習方法

次に学習障害のお子様におすすめの国語の学習方法をご紹介していきましょう。

 

なぞり書きをする

書字障害を持つお子様がまず最初に初めて欲しい書字トレーニングはなぞり書きです。

 

書字障害の原因は先ほども挙げましたが、視覚的なことや運動機能との協調がうまくいっていないということがあります。

 

そこでまずは字のバランスや大きさなどを含めた正しい字の形を体感するためにも、見本の字をなぞっていくというトレーニングが大変有効なのです。

 

最初から写し書き(見本を見てノートに写す)という書字トレーニングから始める場合もありますが、見本を見て視覚から情報を処理してそれを実際に書くということは実はかなり高等な技術を要します。

 

そのためまずは見本をそのままなぞるというところから始めることが良いのです。

 

見本をなぞることによって、書字が苦手な子供であったとしてもどのように手を動かせば見本に近く書くことができるのかということが体感として理解することができます。

 

またなぞり書きを行う際には平仮名からはじめ、できれば1文字1文字を紙に大きめにプリントアウトしてあげることをおすすめします。

 

はじめから手紙に書くようなサイズの字をなぞることは難しいため、最初は大きな字をなぞっていくというところからの方がうまくなぞりやすいのです。

 

綺麗に大きなサイズの文字をなぞれるようになったら、少しずつ文字のサイズを小さくしていくとよいでしょう。

 

最終ゴールとしての文字サイズは年齢にもよりますので、小学生なら小学生用のノートのマス目を、中学生なら中学生用のノートのマス目を、といった形で発育段階に合わせた文字サイズを目標とします。ただこれも目安のため厳しいようであれば、お子様なりに努力して達成できるレベルの文字サイズをゴールとして設定してあげてください。

 

文字の見本を見ながら書写する

なぞり書きが上達したら次に文字の見本を見ながら書写するトレーニングを始めていきましょう。

 

先ほども述べたとおり、見本を見て視覚から情報を処理してそれを実際に書くということには高等な技術が必要なのです。そのためなぞり書きをしっかりと行えるようになってから文字の書写を始めることをおすすめします。

 

なぞり書きの場合には、示された線にしたがって手を動かすだけで良いので割とすぐにできるようになります。

 

しかし文字の見本を見ながら書写をするということは、したがうべき文字の線もなく自分が目で見た情報と手の感覚だけで写し取っていかなければなりません。そのため書写トレーニングをはじめてしばらくは綺麗に書くことができないことが多いです。

 

そこで書写トレーニングの最初の方は大きめの紙に十字線を引いて、ある程度の文字バランスや位置を見本と照らし合わせながら書けるようにサポートしてあげると良いでしょう。

 

こちらもなぞり書きのトレーニングと同じく最初は大きく書き写すところからはじめましょう。小さい文字を書くことは手の繊細な動きが必要なため、視覚と運動機能が協調していない場合にはとても難しいのです。

 

大きな文字である程度まで字のバランスや書くときの手の動きを理解した上で少しずつ書く文字を小さくしていくと綺麗に小さな字を書けるようになっていきます。

 

文字とイメージを組み合わせる

読字障害を持つ子供の場合には、「あ」や「い」といった文字をそのまま単純に暗記をするということが困難です。

 

そこでおすすめをしているのは、文字とその文字に関連するイメージを頭の中でつなぎ合わせてあげるという勉強方法です。

 

例えば「"あ"は、”あひる”の"あ"」といったように子供達がすでに知っているものと文字を結びつけることで覚えやすくなるのです。

 

また「"あ"は、”アヒル”の"あ"」という覚え方と同時にイラストなどを一緒に提示してあげることでより一層イメージが頭の中に残りやすく覚えることが容易になります。

 

読字障害の子供にとって1文字だけ配置された「あ」という記号を見るよりも、「あひる」という単語として見た方が読み方が思い出しやすいのです。

 

50音順1つ1つの表にお子様が知っている言葉を当てはめてあげることで、イメージとともに文字のイメージや読み方をしっかりと覚えることができるようになっていきます。

 

以下に50音順の文字と単語の組み合わせ表を載せますので、こちらを参考にしてみてください。

 

あひる いぬ うきわ えほん おに
かめ きりん くま けいと こま
さる しまうま すいか せみ そらまめ
たんぼ ちきゅう つき てがみ とけい
なす にんげん ぬの ねこ のり
はっぱ ひまわり ふとん へび ほし
まる みかん むし めがね もも
   
やきゅう   ゆき   よる
らいおん りんご るす れもん ろうそく
   
わに   てをふる   ぷりん

 

文字カードを使用して似ている字を見分けるトレーニング

1文字ずつを覚えていく過程で、読字障害を持つお子様は似ている文字を見分けることに苦労する可能性があります。

 

例えば「ぬ」と「め」、「ツ」と「シ」などのようなものが似ている文字にあたります。

 

このような文字を見分けることができるようになるためには、文字が1文字ずつ書かれているカードなどを用意して(なぞり書きで使用した文字見本などがあればそれを使用できます)、「どちらが"め"でしょうか?」といったようなクイズを出してあげることで楽しく見分けをつけられるようになります。

 

最初は「ぬ」と「め」だけのもので2択クイズを出し、次は「ぬ」と「め」と「わ」といったように少しずつ文字カードの枚数を増やしていけばクイズの難易度も上がるためお子様のレベルに合わせて出題をすることができます。

 

文字カードを組み合わせて特殊音節のまとまりを理解する

読字障害を持つお子様にとって特殊音節の発音を理解することはとても難しいことです。

 

この特殊音節とは「しゃ」や「きゅ」といったような大文字と小文字が組み合わさった発音の文字のことを言います。

 

この特殊音節を理解するためには、先ほど紹介した文字カードの「し」カードと「ゃ」のカードを組み合わせて、その発音を「"しゃ"は"しゃべる"の"しゃ"」といったように結びつけてあげると視覚的なイメージもあいまって覚えることが比較的に容易になります。

 

また特殊音節に慣れてきた段階で文字カードを使って単語を作ってみるといった学習方法もおすすめです。

 

例えば「"しゃべる"という言葉を作ってみよう」というようなクイズを出すことで、「し」「ゃ」「べ」「る」と4つのカードを並べるトレーニングを行うことができます。

 

耳から「しゃべる」という言葉を聞いて「し」と「ゃ」のカードを組み合わせることができれば、特殊音節を理解できているといって良いでしょう。

 

文字カードを組み合わせて単語を理解する

読字障害を持つ子供の中には文字1つ1つを理解することができても、文字が並んだ単語などを見ると言葉のまとまりとして理解ができなくなるという場合があります。そのような場合にも文字カードを活用することができます。

 

具体的には以下のように学習を進めていきます。

  1. 親御様が簡単な単語を口頭で伝える(例:「かいだん」)
  2. 子供が「か」「い」「だ」「ん」の順番でカードを並べる

 

この学習活動を行うことによって、文字のまとまりとしての単語を捉えられるようになります。

 

文字のまとまりとしての単語を捉えられるようになれば、これまで文章を読むことができなかったお子様でも単語ごとに文を区切ることができるようになり、読めるようになる可能性があります。

 

ひらがなが並んでいる文から単語を探すトレーニング

文字のまとまりとしての単語を捉えられるようになる訓練としては、ひらがなが並んでいる文から単語を探すトレーニングもおすすめです。

 

ひらがなだけが使用されている文の中から単語を探すということです。

 

例えば以下のような文を使用します。

 

わたしはきょうくだものやさんにいきました。そこでりんごとばななとなしをかいました。かえりにおかしをかってかえりました。

 

この文の中から「単語を探してみましょう」という問題にしてもいいですし、「果物を探しましょう」という問題にしても構いません。

 

連続した平仮名からどのような単語を見つけたにしても、それは複数の平仮名を1つのまとまりとして捉えることができたということなので学習目標としては達成です。

 

似たような学習を行うことができるものに「文字探しパズル」と呼ばれるジャンルの教材があります。

 

これは文字が◯列×◯列の四角形の枠に収まっているパズルの中から単語を探すといったパズルクイズです。

 

スマートフォンのアプリなどでも利用することができますので良ければ一度インターネット上からご覧になってみてください。

 

単語フラッシュカードを使用して身近な物の名前などから覚える

単語フラッシュカードを使用して物の名前や動詞などを覚えるということもおすすめです。

 

例えば、いすのイラストと「いす」という文字がセットで書かれているカードを使用することで視覚的に「いす」という文字とイメージを結びつけることができるようになります。

 

この学習方法は文字や言葉で物事を表現できないといった状態のお子様には適した勉強方法です。

 

フラッシュカードを用意する際に心がけるのはできるだけ生活に身近な言葉を選ぶことです。

 

文章を読む際にも書く際にも多用しそうな言葉を中心にフラッシュカードで覚えていけるようにしましょう。

 

文を文字や言葉で表現する際には、最低限、物の名前(名詞)と動きや状態(動詞・形容詞・形容動詞)を知っていなければなりません。ただ逆に言えば物の名前と動きや状態を表す言葉を覚えることができれば文字や言葉である程度のことを表現することはできるようになるのです。

 

とは言っても「よく使う言葉」を絞ること自体が難しいですね。そのような場合には、国語の教科書を見ながらお子様の意味がわからない単語をピックアップしてあげてもいいですし、市販のフラッシュカードなどをそのまま使用することでも効果をあげることはできます。

 

よく使う言葉に越したことはないですが、言葉は知っていて損なものはありませんので、どんどんフラッシュカードを使用してボキャブラリーを増やしていきましょう。

 

単語フラッシュカードを組み合わせて文を作ってみる

先ほど紹介した「単語フラッシュカードを使用して身近な物の名前などから覚えるトレーニング」で、言葉の意味などをしっかりと理解することができたら次は、物の名前のフラッシュカードと、動きや状態のフラッシュカードを組み合わせて短文を作るという学習活動に挑戦をしてみましょう。

 

例えば「ぞう」というフラッシュカードと「あるく」というフラッシュカードを組み合わせるということです。

 

これによって「物の名前と動きや状態の言葉が合体することで文になるんだ」と、文の構造を視覚的に理解することができるようになります。

 

それまで文を作ることができなかった子供でも、フラッシュカードによって覚えた物の名前と動きや状態の言葉を使って文を表現できるようになります。

 

突然文を作るというのは厳しくても、スモールステップで単語を組み合わせて作っていくという段階を踏むことで、次に文を実際に考えていくということができるようになります。

 

助詞を覚える

先ほどの「単語フラッシュカードを組み合わせて文を作ってみるトレーニング」の例では、まだ「ぞうあるく」という不完全な文にしかなっていません。

 

この次に必要なのが「が」「に」「へ」「は」などといった助詞と呼ばれる言葉です。

 

この助詞も文字カードとして用意してあげることで、文を作成するトレーニングに役立たせることができます。

 

先ほどの段階では「ぞう」「あるく」と2枚のフラッシュカードが並んでいる状態でしたが、「物の名前」と「動きや状態の言葉」の間には、それをつなげる言葉を入れないといけないんだよと教えてあげましょう。

 

そして「ぞう」と「あるく」の間には何を入れたらいいかをクイズ形式で出題していくことで「ぞう」「が」「あるく」や、「ぞう」「は」「あるく」といった順番でフラッシュカードを並べられるようになります。

 

短文作成から始めて少しずつ文章を長くしていく

  1. 単語フラッシュカードを使用して身近な物の名前などから覚える
  2. 単語フラッシュカードを組み合わせて文を作ってみる
  3. 助詞を覚える

 

この3つのトレーニングを経ることで、最終的には文を自分で書くことができるようになること、文を構造から捉えて読むことができるようになることを目指していきます。

 

知っている物の名前と動きや状態を表す言葉、そしてそれらをつなぎ合わせる助詞を使って短文の作成や読み取りから始めていきましょう。

5W1Hで文を書くトレーニング

ある程度、文を書くことに慣れてきたら次に5W1Hで文を書くトレーニングを始めていきましょう。

 

5W1Hとは、「When」「Where」「Who」「What」「Why」「How」の略称です。

 

「When」 =いつ

「Where」 =どこで

「Who」 =誰が

「What」 =何を

「Why」 =なぜ

「How」 =どのようにしたのか・するのか

 

それぞれの情報を子供が知っている言葉の中で埋めていき、短文を作るというトレーニングとなります。

 

例えば

「When」 =昨日

「Where」 =家で

「Who」 =僕が

「What」 =宿題を

「Why」 =やらないといけないから

「How」 =頑張って終わらせた

といった形で置き換えることで短文を作っていきます。これも文を作る上で構造を意識することができるため、文字や言葉として文を表現する力を身につけることができます。

 

また「When」「Where」「Who」「What」「Why」「How」のそれぞれの項目についていくつかのカードを用意しておき、ランダムにそれぞれの項目を選び取ることで文を作ることができるというゲームもあります。

 

引いたカードによって5W1Hで構成される文の中身が変わるため、ゲームとしても楽しめますし、ボキャブラリーを増やしたり、文を作る上で文構造を理解する学習にもなりおすすめです。

 

漢字のへんとつくりを別々に覚えて組み合わせる

漢字を書くことが苦手なお子様の場合には、漢字のへんとつくりを分けて覚えるという学習方法がおすすめです。

 

例えば「泳ぐ」という時は「氵」と「永」というパーツが組み合わさってできていますが、「氵」というパーツだけでも覚えてしまうことで「泳」だけではなく、「汁」「池」「汚」「汗」などと様々な漢字を覚える際に応用することができます。

 

へんとつくりをセットで覚えてしまうことで、同じへんを使っている感じに応用できない場合があり、そうなると漢字1つ覚えるだけでもかなりの負担になってしまいます。

 

そこでまずはへんだけを覚えて、そのへんを使用する漢字をセットで覚えていくという方法でお子様からすれば負担が最小限に抑えることができるのです。

 

実体験とともに言葉を覚えていく

言葉を覚えにくいお子様の場合には、実体験に伴う視覚情報と言葉の意味をセットで覚えることが非常に有効です。

 

先ほど紹介した中では、

  • イラスト付きの文字カードの使用
  • 単語フラッシュカードの使用

などをおすすめしてきましたが、最も記憶に残るのはやはり実体験に基づいた視覚情報と言葉の結びつきです。

 

例えば動物園に行った際には様々な種類の動物を見ることができます。

 

「キリン」を見れば「キリン」という言葉を、「ライオン」を見れば「ライオン」という言葉をセットで覚えることで、普通に文字上で覚えることに比べるとかなり効果的に言葉の意味を覚えていくことができるのです。

 

動物園などの特別な体験ではなくても生活の中で「イス」を見れば「イス」という言葉を、「お茶」を飲めば「お茶」という言葉の意味を文字と視覚情報をセットに結びつけられるように逐一、確認してあげましょう。

 

確認事項としては、

  • その物の名前
  • その物を文字で書いた際にはどのように書くか

という2点です。

 

この2点を細かく確認していってあげることで、頭に定着する言葉のボキャブラリーを増やすことができます。

 

ルビ付き教科書や拡大文字教科書を使用する

文字を読むことが苦手なお子様のために、ルビ付きの教科書や文字が4倍程度に拡大された教科書があることをご存知でしょうか。

 

ひらがなは読めるけれど漢字やカタカナはまだ読めないという場合には、全文字ひらがなルビ付きの教科書を使用することで学習がかなりしやすくなります。

 

また読字障害の原因の1つとして視力の低さが挙げられます。その視力の弱さを補うために文字が大きく書かれた教科書を使用するということも可能です。

 

ルビ付き教科書や拡大文字教科書は基本的には教育委員会が学校からの要請によって配布という仕組みになっているため、学校からの協力が必要になります。お子様にとって必要であると感じる場合には、学校に相談をすることをおすすめします。

 

文章を大人と一緒にマル読みする

文章を読むことが苦手な場合には、大人と一緒にマル読み(句点「。」で区切られた文を1文ずつ交代して読むこと)をするという勉強方法もおすすめです。

 

一緒に文章を読むことで、お子様がどの言葉を読むことに苦労しているのか、読むことが苦手な言葉の傾向などを掴むことができますし、子供も大人が読む言葉を聞きながら読み方を覚えることができます。

 

まとめ "1人1人に適した学習方法がある"

今回は国語という教科に関する学習方法について解説をしていきました。

 

特に学習障害を持つお子様にとっては、文字を読んだり書いたりすることがメインとなる国語科は苦手意識を持ちやすい教科であることは確かです。

 

ただどの教科であっても文字を読む、書くということは必要なことであり、それは学校の中だけではなく今後、お子様が成長して社会に出た際にも必要な能力です。

 

確かに発達障害を持っていると学校の学習が合わないという可能性は大いにあります。しかし1人1人に適した学習方法があると私は考えています。

 

その子供1人1人の特性をしっかりと捉えて得意な部分を伸ばしつつ、苦手な部分はできるだけストレスがないように克服を支援していく、これは実現可能なことであるはずです。

 

「たまたま学校の勉強方法は合わなかった。しかしその子に合った勉強方法を選び取れば学力を伸ばすことはできる」

 

このような思いでお子様に向き合っていただくことで、必ず現在の状況から抜け出す糸口は見つかります。

-発達障害

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